Hi-Resの必要性とAudioの使いこなし その1
ハイレゾを聴くためには
オーディオから変えないといけないのか?
ネットでそんな疑問をよく目にする。
結論から言うとプレイヤーは対応させる必要はあるが、
アンプ、スピーカーやヘッドホンはハイレゾ対応でなくてもよい。
なんでハイレゾ対応なるアンプやヘッドホンの製品があるのかというと、
業界で定義したスペックに沿っているかどうかというだけなのです。
なのでスペックがハイレゾ基準に沿っていないから
と言って再生できていない、というわけではないのです。
それはなぜか
ハイレゾの定義
そもそもハイレゾの基準とは
音源やプレイヤーに関しては基準があいまいらしいが
CDフォーマットが44.1khz/16bitに対して
サンプリング周波数とビット深度のいずれかが大きいもの、
例えば
44.1khz/24bit、88.2khz/16bit、96khz/24bit
などのデータがハイレゾと言われている。
アンプやスピーカーは
再生周波数が40khz以上でハイレゾ認定が受けられる。
再生周波数が40khz以上でハイレゾ認定が受けられる。
DSDも広義のハイレゾとされていますが
また別の機会でその魅力を語りたいと思います。
しかし、
ハイレゾ認定のための数値、スペックは
あくまでCDより情報量が多く再生できてますよ
という裏付けのための数値でしかない。
例えば
スピーカーのスペックで周波数特性が20hz~20khz(-3dB)
というものでも20khz以上の音は
スペックより3dBよりは小さいけど出ています。
だから、
プレイヤー以外のオーディ機器に関しては
ハイレゾ認定かどうかは気にする必要はない。
ハイレゾ認定にみる業界の失敗
ちょっと話変わりまして
某ポータブルプレイヤーがでる少し前に
SONYはSACDというCDより情報量の多い
音楽メディアを売り出しています。
同じころでたDVD-Audioというハイレゾメディアには勝ちましたが、
現在はSACDもほぼ亡き者とされています。
当時SACDはCDに変わるメディアとして期待されていました。
ジャケットにはSACDのフォーマットであるDSDが
録音やマスタリングのどこで使われているかがジャケットに明記されていて
どのような音源なのかがすぐにわかりました。
にもかかわらず定着しませんでした。
なんでかな?色んな原因があると思いますが
一番の原因は
聴きたい曲がSACDで出なかったからです。
特に新譜!
JAZZやクラシックの名盤といわれるものは当然でてきました
しかし
音楽コンテンツの一番の売れ筋はPOPsなのに
ほとんどありませんでした。
今回はどうでしょう?
ハイレゾでなくとも
CD販売よりもネット配信が主流となっています。
パソコンかスマホかポータブル音楽プレイヤーさえあれば
コンテンツのフォーマットにかかわらず聴くことはできます。
これはSACDの時の失敗よりも
大きなアドバンテージではないでしょうか?
私はJAZZなどをメインで聴きますが
ポップスでもハイレゾで聴きたいアーティストはいっぱいいます。
これがポップスのハイレゾ化につながれば
音楽業界の発展になるかも?
ハイレゾを再生したら違いが判る?
ではハイレゾを再生できたとして
誰でもハイレゾとわかる音が聴けるのか?
アナライザーで可聴帯域外まで出てたとしても、
CDと区別がつくのかどうかはまた別の話になります。
アナログ再生ではノイズは耳に聞こえる範囲にあったので、
ノイズが聞こえなくなるように対策していけば
自然と音がよくなっていきます。
しかし、ハイレゾなどのデジタル再生の場合
スペック上のSN比などがよくても耳に聞こえないノイズ、
可聴帯域外のノイズがあると音声と混ざり合って濁ってしまいます。
ノイズによって濁った音は何も知らずに聴いていると、
濁っている音だとは気づかないためとても厄介です。
これはCDでも同じことなのでCD再生がちゃんと鳴っていないのに、
ハイレゾ再生にすればちゃんと良くなるというものでもない。
CD再生である程度の音で再生できるようになって
初めて
ハイレゾ再生した時ハイレゾの良さが出てくるようになるのです。
なので
ハイレゾとCDの音の区別がつかないシステムは
CDすらまともに再生できていないということになります。
まあさんざん某ポータブルプレイヤーによって圧縮音源を聞かされてきたから、特に若い人でまともなCD再生の音を聴いている人は少ないだろう。
*音源のニセレゾという言葉もありますがまた別の機会に
ではCDすらまともに再生できない原因は何なのか?
次回に続きます
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