JPLAYStreamerによる再生に成功した構成例
JPLAYStreamer再生のための構成
前回のついにJPLAYStreamerによる再生に成功! の記事で肝心なPCの構成を書き忘れてました。
USB-LANアダプターを買ってきたので、ほかのMB(マザーボード)でもデュアルPCモードでJPLAYStreamerによる再生が可能になったので構成例を記しておきます。
JPLAYはWindows7以上のOSで動作するソフトです。Windowsが動けば基本的に動きます。
Windows10よりも軽いOSになるWindows Server2012R2のほうが音がいいので64bitに対応したMBがいいですね。
USB-DACなどのオーディオデバイスはASIOドライバーのものでも再生可能です。
しかしDoPに対応していればDSD再生でさらに上が目指せます!
WASAPIも対応しているので単体モードでしたらオンボードオーディオドライバーでも再生確認できました。
そしてJPLAYの目玉機能でもあるJPLAYStreamerによる再生ができれば音質も操作性も最高にいいものが手に入ります。
再生が確認できたらJPLAY製品版を買っちゃいましょうよ!
JPLAYについて記事書けばアクセス増えるよ!
私の環境で成功した構成例
ルータ Buffalo WSR-1166DHP
USB-DAC DS-DAC-10R(ASIOドライバー)
USB-LANアダプター ロジテック USB 2.0 LAN-TXU2C
デュアルPCモード
その1
AudioPC Windows Server2012R2(Pegatron IPM41)
ControlPC Windows10(H97M-ITX/ac)
その2
AudioPC Windows Server2012R2 Coreモード(H97M-ITX/ac)
ControlPC Windows7(Dell mini9)
その3
AudioPC Windows Server2012R2 Coreモード(H97M-ITX/ac)
ControlPC Windows10(Q1900DC-ITX)
その4
AudioPC Windows Server2012R2 GUIモード(Pegatron IPM41)
ControlPC Windows Server2012R2 GUIモード(G41C-GS)
JPLAYStreamerによる再生
JPLAY、
デュアルPCモード その1(不安定)、その3、その4
単体PCモード たぶん全部
サーバー、 Windows10(Q1900DC-ITX) MinimServer
コントロールポイント Windows7(Dell mini9)Kazoo,Kinsky
Windows10(Q1900DC-ITX)Kazoo,Kinsky、Upplay
Windows10(P55MX)Kazoo,Kinsky、Upplay
Android (Xperia So-02f)Kazoo,Kinsky
随時再生確認でき次第書き足します。
デュアルPCモードのその1の構成で使用したH97M-ITXは有線LANネットワークアダプタがQualcommになります。
JPLAY公式サイトでは動作が不安定ということですが独立したデュアルPCモードでは確かに安定はしませんが、とりあえずは再生できてました。
H97M-ITXはWi-Fiアダプターも付属してたのでこれでJPLAYStreamerを試してみたら、なんと、普通に再生できてしまいました。奇跡?!
しかし、なぜか部屋の蛍光灯のスイッチを入り切りするとそのノイズのせいか再生がとまりPCも落ちたりします。やはり常用には向かないのかもしれません。
※ネットワークアダプターの確認方法
スタートメニューで右クリック
→デバイスマネージャー
→ネットワークアダプター
インストール、動作、失敗例
WindowsServer2012R2 DS-DAC-100m用ドライバー 理由、ドライバが対応してない
Windows7(Dell mini9) MinimServerインストールできない 理由、よくわからない。
Bubble UPnP動作しました。
音楽ファイル、e-onkyoで購入した藤田恵美の「camomile Best Audio」は再生されない。
宇多田ヒカルのFirst LOVE、Norah Jonesは再生OK!
追記
DoP再生ができることを確認した後、
藤田恵美の「camomile Best Audio」は一度DSDにコンバートしたら再生可能でした。
DoP再生ができることを確認した後、
藤田恵美の「camomile Best Audio」は一度DSDにコンバートしたら再生可能でした。
何かしらソフトでコンバートすれば可能かもしれません。
2017.10.5追記
Audio PCにIDE接続のHDDを使用してみると所々再生が数秒被る感じで上手く再生できなかった。
多少HDDにアクセスするのか処理が追い付いてないみたい。
速度なら3.5インチHDDのほうが有利ですが発熱を考えると3.5インチにする必要までは無いでしょう。
SSDなら10秒ぐらいで起動するのでせっかちな人にはお勧め!
- Windows OSによって動作しないドライバーも
開発者曰くWindows Sever2012R2が一番高音質らしいですが一般的なOSではないのでWindows10が一応の推奨OSです。
ただしUSB-DAC、オーディオデバイスのドライバーがWindows10では動作しても、Windows Server2012R2では動作しないこともあるのでその時は素直に諦めるか、ほかのオーディオデバイスを購入しましょう。
ただしそれぞれドライバーが違うためDS-DAC-100mのドライバーはWindows Server2012R2ではインストールできませんでした。
USB-DACを購入の際は動作環境を確認しておきましょう。
普通のUSB-DACはWindows ServerのようなOSでの動作を想定していないのでこればっかりは買ってみないとわかりません。
ネットでJPLAYを楽しんでいる方はそれぞれ違うデバイスを用いていますので、新しく購入する方はそれらを参考にしてみましょう。
Windows Server2012R2はプロセスや余計なサービスが動作していないのでとても軽くとてもオーディオ向きなOSです。
そのためCOREモードでなくてもWindows10より高音質にできます。
COREモードは慣れ親しんだGUIではなくCUIでの操作になるので何か不具合があったとき確認するのがとても面倒です。
だがしかし、その音はとてもPCからの再生とは思えない素晴らしい音楽を再生してくれます。
もし、Windows Sever2012R2のGUIモードで再生できた方は、ぜひCOREモードにも挑戦していただきたいです。
過去に挑戦した記事を参考にしてみてください▼
JPLAYStreamerを使った再生
デュアルPCモードで再生できたらぜひともJPLAYStreamerを使った再生をしてみましょう。
デュアルPCモードで再生できてしまえばサーバとコントロールアプリを用意するだけなので、それほど難しいものではありません。
しかし、ちょっとした設定がいくつかあるので見落としてしまうと一向に出口に向かえません。
私もちょっとしたことで再生出来たり出来なかったりしました。
でもある程度試行錯誤しているうちに音が出るようになり、本当に原因がたった1つの事だったりするのでこれから試される方が少しでもつまづきが減るように情報を共有しておこうと思います。
JPLAYStreamer再生に必要なツール
- JPLAYStreamer(レンダラー)
JPLAYStreamerが動作する単体PCモードかデュアルPCモードのPC
- サーバー、
NASやPCにMinumServerをインストール
の前にJAVAのアプデを確認。
MP3やalacなどのファイルも再生するにはffmpegというツールを使用
- コントロールポイント、
コントローラーとなるアプリをスマホやPCにインストール
OpenHome Mediaに対応したアプリの事
LINNのKazooやKinsky、Upplayなど
- サーバの設定
JPLAYStreamerはOpenHome Mediaという枠組みで動作するのでDLNAのサーバーでは再生できません。そこで空いているPCにMinumServerをインストールします。
再生したいディレクトリ(フォルダ)を指定して再生するファイルフォーマットを設定。
しかし、flac,wav以外のフィルは変換させる必要があるのでffmpegというツールをMinumServerをインストールしたフォルダにffmpeg.exeのファイルをコピペしておきます。
- コントロールPCの設定
JPLAYのデュアルPCモードで再生確認できたらコントロールPCにもう一つのネットワークを構築します。
私はH97M-ITXの時はMB付属のWi-Fiカードを使いました。
AudioPCへはオンボードのLANポートから有線(クロス、ストレートどちらでも可)接続です。
新しいネットワークは普通にルータに接続すればOK。
この時手動でIPアドレスを充てる必要はなくDHCPでかまいません。
ここで注意すべき点はWindowsファイアーウォールの設定です。
ネットワークと共有センターを開くとアクティブなネットワークが2つ出ていると思います。
AudioPCに接続しているほうのネットワークがプライベートネットワークかパブリックネットワークか確認します。
そしてWindowsファイアーウォールの設定を開きWindowsファイアーウォールの有効化または無効化で、JPLAYのAudioPCに接続しているほうのファイアウォールを無効にします。
ルータに接続しているほうのネットワークは有効のままにしておきます。
ルータがインターネットに接続されてなければ無効でも大丈夫。
JPLAYStreamerによる再生の最小構成
意外と見落としがちなことなんですがネットワーク再生にはレンダラー、サーバー、コントローラーの3つが必要と前回の記事に書いたように
JPLAYデュアルPCモードで2台、サーバーで1台、コントローラーで1台の計4台が最低でも必要と思われている方もいるかもしれませんがそんなことはありません。
サーバーとコントローラーのアプリをJPLAYデュアルPCモードのコントロールPCにインストールしてしまえばいいのです。
(ほかのPCはHDD容量が足りなかったので、これでできないか試した。)
レンダラー、サーバー、コントローラーはハードウェアとして3つ必要というわけではなく、ソフトウェアとしてホームネットワーク上で動作していればどのPCにあっても構わないのです。
JPLAYStreamerに至るまでのステップ
いきなりJPLAYStreamerで再生するのはよっぽどPCやネットワークに詳しくない限りちょっと無謀です。
段階的にJPLAYStreamer再生環境を構築していきましょう。
- まずは単体PCモードで再生
JPLAYとオーディオデバイスのドライバーがインストールできたら曲を選択し、JPLAYminiで再生してみます。
これだけでもなぜか一発では再生できません( ´∀` )
でも大丈夫!ごちゃごちゃやってるとそのうち再生できます。
- デュアルPCモードで再生
単体PCモードで再生できたら次はデュアルPCモードで再生です。
これはさらに壁が上がりますが、文字通りファイアーウォールの設定、ネットワークアダプタの設定をちゃんとできれば問題なくできるはずです。
デュアルPCモードはコントロールPCでもJPLAYminiで再生できるか確認しておくと迷路に迷わなくなります。
- JPLAYStreamerによる再生
いよいよJPLAYStreamerによるネットワーク再生です。
デュアルPCモードで再生が確認できたら、サーバーを構築し、コントロールポイントアプリをインストールして再生してみましょう。
JPLAYsettingsでPlaying via(ドライバー)がKS(カーネルストリーミング)になっていればすんなり再生できるはずです。
しかし、このKSドライバーの指定がなかなかうまくいきません。
KSになるにはコントロールPCとAudioPCが共にJPLAYが動作していれば自動でなります。
KSにならないということはどこか設定がおかしいということ。
IPアドレスを設定し直したり、USB-DACがちゃんとPCに認識されているか確認したりします。
JPLAYSettingsが上手くいったら次はコントロールポイントアプリがサーバーとJPLAYStreamerをちゃんと認識しているか確認します。
ホームネットワーク上にあるPCでエクスプローラーを開き、ネットワークを開いてその他のデバイスにJPLAYStreamer、
メディア機器にMinumServerがあれば起動しているはずです。
すべてが正しく動作していればアプリでサーバーを選びRoomがJPLAYStreamerになっていれば曲を選択してやり音が出れば成功です。
ありがちな見落としポイント
- ファイアーウォールの設定
- デュアルPCモードのIPアドレス、
- ネットワークアダプタ
- JPLAYStreamerのサービスが起動していない
- JPLAYStreamerが2組以上起動している
- セキュリティソフトの設定
- MinumServerが起動していない
- MinumServerのフォルダにffmpegをインストールしていない
- コントロールポイントアプリのネットワーク設定がホームネットワークのアドレス以外になっている(スマホはLTEとWi-Fiがある)
最後に
JPLAYStreamerによるネットワーク再生はネットワーク再生はおろか、PCオーディオもしたことがない方にとってはとっつきにくいかもしれませんが、出来てしまえば意外と簡単な仕組みで再生していることに気づくと思います。
ネットワーク再生が音質にいい結果をもたらすのはこの簡単なシステムによるものかもしれません。
WindowsOSは音を出すためのカーネルミキサーがネックとなりPCオーディオは音が悪い。
Linux系じゃないとMacじゃないと、と敬遠されてきました。
しかし、JPLAYの登場で一気にPCによるネットワーク再生の価値が認知されたと思います。
JPLAY再生ができるとPCオーディオが一気にピュアオーディオに肩を並べます。
JPLAYで楽しさと同時に音楽を聴く感動を味わってみませんか?
わからないことがあれば、お気軽に質問どうぞ(◎´∀`)ノ
関連記事
« ついにJPLAYStreamerによる再生に成功! | トップページ | もしかしてDS-DAC-10RでDoP再生できてる? »
「オーディオ」カテゴリの記事
- ディスクドライブでCD rippingの音質に差は出るのか?(2018.03.23)
- スピーカーを墨液エアーブラシで補強して分割振動対策し低音が!(2018.02.06)
- MDR-NC31EMでバイノーラル録音すると他人に音質が伝わる?(2018.01.22)
- 安いDACでも安定化電源で高音質化できる?(2017.11.14)
- 特性向上ファインメットコアがシステム全体を改善する!(2017.11.03)
「PCオーディオ」カテゴリの記事
- 新しいPC-Audioの伝送方法LAN-DACの技術Direttaを試してみよう!!(2020.04.27)
- オーディオ向けSATAケーブルの作り方(2019.12.19)
- オーディオグレードSATAケーブルの大事なところ(2019.08.01)
- ニプロンのATX電源でPCオーディオの音質は変わらないのか?(2019.06.26)
- PCオーディオ用SATAケーブルに最適なのはオーグライン!!(2019.05.27)
「JPLAY」カテゴリの記事
- JPLAY旧日本語デスクからの脅迫メール(2019.08.04)
- femtoServerのアルバムアートを表示させる方法(2019.03.11)
- JPLAY FEMTOのライセンスの再アクティベーション(2019.03.05)
- JPLAY FEMTOのアクティベーションの解除申請(2019.03.04)
- ネットワークカードIntel I350-T2が届いたが、しかし?!(2019.03.03)
« ついにJPLAYStreamerによる再生に成功! | トップページ | もしかしてDS-DAC-10RでDoP再生できてる? »
コメント