初心者向けJPLAY設定ガイド-COREモード移行方法編
デュアルPCモード WindowsServerのCOREモード再生
JPLAYはWindowsServer 2012R2でも再生可能です。
WindowsServer 2012R2はWindows10に比べて
プロセスがかなり少なくOSが軽いためAudio用PCに向いています。
GUIではなくCUIで操作するモードが備わっており
COREモードですとさらにプロセスを減らせるので
更なる高音質再生ができるようになります!
Windows10などでデュアルPCモードで再生ができたら
是が非にもこのWindowsServerの
COREモードで再生に挑戦していただきたいです。
WindowsServeer 2012R2のインストールとCOREモード移行方法
WindowsServerのCOREモードはCUIでの操作になるので、JPLAYやドライバーのインストールをするには少々やりずらいです。
なのでWindowsServer 2012R2は初めGUIモードでインストールし、JPLAYやUSB-DACのドライバーをインストールしてからCOREモードへ移行するという流れになります。
インストールからCOREモード移行の流れを動画にしてみました
WindowsServerは製品版を購入するには高いため評価版を使用します。
評価版はマイクロソフトアカウントがあれば利用できます。
OneDriveなどを利用している方なら登録してあるはずです。
評価版はマイクロソフトアカウントがあれば利用できます。
OneDriveなどを利用している方なら登録してあるはずです。
WindowsServer 2012R2のインストール
インストールには念のため使用中のOS以外のHDDにインストールしてください。
空のUSBメモリでインストールメディアを作ります。作成にはRufusというツールが便利です。
DVDでインストールディスク作成でもいいのですが、時間も掛かりかなり面倒だし、最近は8GBのUSBメモリが安く売ってますので、USBメモリのほうが便利で早いです。
あと、Audio PCのみWindowsServer 2012R2をインストールしてもいいですが、コントロールPCもWindowsServer 2012R2にすれば音もよくなると思います。
ちなみに私は英語版のWindowsServer 2012R2でインストールしました。
COREモードへ移行の際にもう一つUSBメモリがあると便利です。
インストールの流れ
- マイクロソフトアカウント取得
- WindowsServer 2012R2のISOイメージダウンロード
- インストールメディア作成ツール「Rufus」ダウンロード
- 空のUSBメモリを用意
- Rufus起動しUSBメモリにISOイメージ書き込み
- USBメモリでAudio PCにWindowsServer 2012R2をインストール
(余裕があればコントロールPCにもインストール) - JPLAYとUSB-DACのドライバーをインストール
- デュアルPCモードで再生の確認
- COREモードへ移行
インストール手順
WindowsServer 2012R2のインストールにはマイクロソフトアカウントが必要になります。
検索すれば方法が出ると思うので、ここでは端折ります。
マイクロソフトアカウントが取得できたら
WindowsServer 2012R2のISOファイルをダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-windows-server-2012-r2 にてサインインします。
「登録して続行」をクリック
WindowsServer 2012R2のISOファイルをダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-windows-server-2012-r2 にてサインインします。
「登録して続行」をクリック
USBメモリでインストールメディア作成します
USBメモリを挿します。
USBメモリを挿します。
上のURLか「Rufus」で検索し、ファイルをダウンロードして起動します。
以下デフォルトでたぶんOK。
フォーマット設定
ブートディスクを作るの一番右のアイコンをクリックしWindowsServer 2012R2のISOファイルを選択します。
「スタート」をクリックするとインストールメディア作成が始まります。
Windows Server 2012R2のインストール
インストールメディアができたらUSBメモリをAudio PCに挿し
ブートメニューの開き方は各MBのメーカーで調べてください。
だいたい「F11」タブで行けると思います。
USBメモリを選択しEnter、すぐに何かキーボードを押す。
読み込みこみが始まります。
再起動が何回かありインストールが終わります。
複雑かつ「-」ハイフンなど入れないと設定できません。
暗証番号の認証が済んだらCtrl+Alt+Delを押します
暗証番号を入力WindowsServerが起動します。
WindowsServerを使う前の事前設定
WindowsServerを使う前に本体電源のスイッチだけでON,OFFできるようにしてしまいます。
そのためには自動ログオンとシャットダウン時に理由を聞かれないようにします。
ついでに音楽再生に不要なサーバーマネージャーの自動起動をOFFにします。
※
Windows Server 2012R2などの評価版は
180日期限付きで利用できますが、インストールしたままでは期限切れのままなので一度インターネットに接続し認証させてください。期限切れのまま使うと電源が勝手に落ちます。
180日期限付きで利用できますが、インストールしたままでは期限切れのままなので一度インターネットに接続し認証させてください。期限切れのまま使うと電源が勝手に落ちます。
自動ログオン
自動ログオンのツールをダウンロード▼
Autologonを開いてログイン時のパスワード入力
「Enable」をクリック。
ローカルグループポリシーセキュリティが開きます
「Enable」をクリック。
シャットダウン時に理由を聞かれないようにする
コマンドプロンプトを開き「gpedit」と入力するとローカルグループポリシーセキュリティが開きます
「コンピューターの構成」
「管理用テンプレート」
「すべての設定」を開いていきます。
「シャットダウンイベントの追跡ツールを表示する」を開き
サーバーマネージャー自動起動OFF
「ログオン時にサーバーマネージャーを自動的に起動しない」にチェックを入れてOKをクリック。
ここまで来たら
デュアルPCモード で設定した時と同じように設定します。
- IPアドレスの設定、
- ファイアウォールを設定
- JPLAYとUSB-DACのドライバーをインストール
- コントロールPCから操作し音出し確認。
COREモードへ移行
移行の前に準備があります。
COREモードへ移行するといくつかのファイルが機能しなくなりUSB-DACが動作しなくなるため消えてしまうファイルとレジストリをコピーしておきます。
COREモードへ移行したらコピーしておいたファイルを戻すと(コピペ)USB-DACが使えるようになります。
コントロールPCから操作して音が出れば完成です。という流れになります。
COREモードへ移行の手順
移行後に必要なファイルとレジストリのコピー
- CドライブのWindowsのSystem32のdriversの「ksthunk.sys」
- CドライブのWindowsのSystem32の「ksuser.dll」
- CドライブのWindowsのSysWOW64の「ksuser.dll」
の3つをエクスプローラを開いてUSBメモリにコピーします。
※
ksuser.dllはファイル名がかぶってしまうので適当なフォルダ、ここでは「ks」にSysWOW64のほうをコピーしておくと後で復元しやすくなります。
コマンドプロンプトで「regedit」と入力しレジスリーエディターを開きます。
下記のファイルを右クリックしエクスポートしてコピーします。
「HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥ksthunk」
「Uninstall-WindowsFeature Server-Gui-Mgmt-Infra,Server-Gui-Shell -Restart」
書き換えがはじまり再起動されます。
※-Restartの前は”スペース”が入ります。
再起動されるとコマンドプロンプトが開かれた画面になります。
コマンドプロンプトで
cd D:¥と入力するとUSBメモリが選択されます。
※”D”で認識されないときは”E”などで入れてみましょう。
コピーしておいたファイルを戻します。
下記のようにコマンドを入力します。
- copy D:\ksthunk.sys C:\Windows\System32\drivers
- copy D:\ksuser.dll C:\Windows\System32
- copy D:\ks\ksuser.dll C:\Windows\SysWOW64
※このコマンドの流れは
「Dドライブの指定のファイルをCドライブの指定のフォルダにコピーしろ」です。
コマンドプロンプトでC:¥>regedtと入力し、レジストリエディタを開いてファイルのインポートを開きコピーしておいたレジストリファイルをインポートします。
PCを再起動します。
再起動後USB-DACが使えるようになっているはずなのでコントロールPCで操作し音出しを確認
音が出れば成功です。
再生されない場合は再起動したり、USBデバイスを抜き差ししてみましょう。
もしそれでも再生できない場合はGUIモードにもどして設定を見直してください
※GUIモードへ戻し方
コマンドプロンプトで「PowerShell」と入力します
PowerShellで
「Install-WindowsFeature Server-Gui-Mgmt-Infra,Server-Gui-Shell -Restart」
と入力するとGUIモードに戻せます。
コアモードでJPLAYSettingsを開く
コアモードではコマンドで全ての操作をします。
なのでファイルやアプリを開くときはインストールされているディレクトリ(Cドライブ)を指定します。
その後ファイルのあるディレクトリ(フォルダ)を指定し
ファイルを開きます
JPLAYSettingsの場合
cd C:\ ←Cドライブを指定
cd JPLAY ←JPLAYのフォルダを指定
JPLAYSettings ←JPLAYSettingsを指定でエンターすると開きます
私はタイピングが遅いので
いつも「regedit」でレジストリーエディターを開きインポートを開き
全てのファイルを選択してから
Cドライブ▶JPLAYのフォルダ▶JPLAYSettingsを右クリックして開いてます。
同様にしてJPLAYminiも起動させられますので
コントロールポイントを導入前の再生確認に使えます。
WindowsServer COREモード再生の音はいかがでしょうか?
これがJPLAYの本質です。
デュアルPCモードでコントロールPCをホームネットワークに接続すれば操作も簡単で高音質で音楽が楽しめます。
デュアルPCモードでコントロールPCをホームネットワークに接続すれば操作も簡単で高音質で音楽が楽しめます。
これにて
「初心者向けJPLAY導入ガイド」は以上になります。
皆さんのオーディオライフに少しでも貢献できたら幸いです。
「初心者向けJPLAY導入ガイド」は以上になります。
皆さんのオーディオライフに少しでも貢献できたら幸いです。
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コメント
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初めまして。たなかと申します。
記事を参考にさせていただきcoreモードでの再生を試みました。
ですが、うまく再生できません。guiモードでの再生はできています。
Windows10とwindows server2012 r2の組み合わせです。
検索してみても解決の糸口がつかめません。
もし何か糸口となりそうなことなどあれば教えていただければと思います。
以上、よろしくお願いいたします。
投稿: たなか | 2018-08-26 19時35分
たなかさん
コメントありがとうございます!
Win 10とwindows Serverでデュアル再生ですね。
GUIモードで再生出来ているという事でIPアドレスやファイアーウォールの設定は合っているので、coreモード移行の時に必要な3つのファイルのコピペが上手く出来ていない可能性があります。
ファイル名とフォルダ名が似たような名前なのでもう一度確認してみてください。レジストリファイルのコピペも忘れずに。
移行出来たらWindowsServer機のみで再生を確認してからLANケーブルを接続しデュアルPC再生をしてみてください。
投稿: birochan | 2018-08-27 20時34分
windows server 2019でAudio pcを設定することは初心者で可能でしょうか? コアモードに必用なファイルやレジストリーの移行方法はこの記事が参考になりますが、それ以前のjplayやデヴァイスドライバーのインストールなどの環境整備をコマンドで設定するのはハードルが高そうなのですが?
投稿: ozawa | 2019-03-06 13時06分
ozawaさん
コメントありがとうございます!
私もwindows Server 2019で試したことあります。guiでは普通に出来ましたがcoreモードにしようとWS 2012R2と同じ方法でやりましたが移行出来ませんでした。
手持ちのdacはcoreモード状態ではインストールが出来ませんでした。
WS 2019ではcoreモードにするよりもプロセスカットが主流のようです。
投稿: birochan | 2019-03-06 19時10分
Coreモードでのオーディオ、興味深く読まさせていただきました。私は、Windos2019CoreServerにオーディオ機能をインストールしようとして暗礁に乗り上げているところです。
「WS 2019ではcoreモードにするよりもプロセスカットが主流のようです。」との記述がありますが、プロセスカットとは具体的に何をカットすればいいのか教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
投稿: K_Shiozaki | 2021-05-03 14時53分
>K_Shiozakiさん
コメントありがとうございます
プロセスカットはPCによって微妙に起動しているプロセスに違いがあるので注意が必要です。
WS 2019ではプロセスが多いため必要なプロセスを残しそれ以外を停止する方法があります。バックアップをしてから一つずつ動作を確認すると良いでしょう。
下記ブログが参考になると思います
https://ameblo.jp/hasegawa145/entry-12404247114.html
投稿: birochan | 2021-05-04 05時43分