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2017-09-24

2つのPCを1つのATX電源で稼働できるのか?

JPLAYデュアルPCのATX電源を1つにまとめる

 

通常のPCではATX電源1台使って供給します。オーディオなどにこだわると別のリニア電源を用意したりするマニアな方もいますね。

私はそういう知識がないので自作もできません。かと言って性能のいいニプロンのような電源を購入する余裕もありません。
いつかは購入したいですが・・・

最近のPCはマザーボードも電源も廉価版でも高性能なので、音楽再生するだけなら1台で十分なわけですが、より高音質にする方法としてJPLAYでは2台のPCを使います。
これは2台のPCでタスクを分散させることで、音楽再生時にCPUの負担を減らしてノイズを抑えることで高音質を実現します 

しかし、2台のPCを使うのは当然場所も取りますし、それぞれ電源が必要になります。そこで私は以前の記事ACアダプター駆動のデバイスを1台のACアダプターでデバイス4台動かしたようにデュアルPC駆動も1台の電源でできないか?と考えました。

デュアルPCを1電源駆動

 

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2台のPCを1台の電源で駆動させる方法

 

早速そういう専用の電源がないか探してみました。が、ありません。。。
しかし、こんな製品を見つけました。
Phanteks Power Splitter Device  PH-PWSPR_1P2M


 



by カエレバ
 

 

ph-pwspr_1p2mの記事を見てみるとそれぞれスイッチがあり2台のマザーボードが搭載できるケースもあるということでした。

 

仕組みまではわかりませんでしたが、特別な回路が入っているようにも見えなかったので(アンチノイズ機能は搭載されている)
もしかしたら普通にケーブル分岐するだけでできるのではないか?と、いけない想像をしてしまったので、作ってみました。 
 

 

分岐ケーブルの作成
分岐ケーブル(ハーネス)は壊れた電源から取り出し単純に2つをつなげるだけです。
後で元に戻すかもしれないので、電源側にメスのコネクターを接続しました。
分岐ケーブルは3つのオスコネクターになります。

 

本来は直接分岐ケーブルを出す形にしたほうが配線もすっきりして音質にも貢献するかもしれません。長さも綺麗にまとめてちょうどいい長さのほうが見た目にもいいし排熱も考慮できるはずです。

 

ですが、この先マザーボード変更したりしてケーブルの長さが変わると面倒だと思うので余裕を持たせておきます。

 

一応スプリッターケーブルが販売されています

 

自作スプリッターケーブル

自作スプリッターケーブル取り付け
画像にははっきりと映っていませんがマザーボードにはメインの24ピン以外にATX12Vが必要です。
もう1台には6ピンのコネクターのピンの配置を変え、必要ない線はコネクターから抜いて接続しました。ピン差し替えには専用工具が必要です。

こういうの 

 

 

 

接続テスト

 

ATX電源は主に3.3V、5V、12Vの出力があります。
万が一コネクターの配線が間違えば一発でマザーボードはお釈迦です。

 

とりあえず分岐ケーブルのコネクターを電源に接続したら緑のケーブルとグランドの黒ケーブルを直結させるとATX電源が起動します。
すると各電圧の出力されるので、テスターで測ります。

 

全てケーブルの色と同じ出力電圧が確認できたらピンアサインを確認します。

 

電圧があっていてもピンの位置が間違っていたらアウトです。分岐した2つのコネクターを確認したら1台のマザーボードで動作確認です。

 

できれば壊れてもいいマザーボードで確認すると安心です。コネクターを入れ替えても動作に問題がないか確認。2つのコネクターが問題なければ2つのマザーボードで確認です。

 

私も正常に動作するかは分かっていません。が、やらないと気が済まない性分なもんで困ったものです。
一応2台それぞれのマザーボードにOSインストールしたHDDも接続しスイッチON!
・・・

 

1台のマザーボードはOS起動を確認できました。2台目のほうがOSが立ち上がらないようです。ですが、HDDは動いている模様。
電源は来ている。
もしかしたら、電源が来ているだけでBIOSが起動していない?
というわけで、起動していないマザーボードのスイッチをONにしてみました。
・・・ピッ!
キターーーーーー!

 

無事OSが起動しました。電源来ただけではBIOS起動しないのね。身をもって勉強になりました。

 

でもマザーボード的には良くないことさせているでしょうね。なので、できるだけ同時にスイッチを押すようにしています。スイッチも1か所で押せるよう廃材から取り出して作りました。
 

 

追記
あるSNSに投稿しましたら、2台同時に起動させると電源に負担をかけるそうなので、少し間をあけて起動させたほうがいいそうです。

JPLAYデュアルPC用スイッチ

 

JPLAYデュアルPC用スイッチ2

 

DACも接続して動作を確認。
初めドライバーが入らず何事かと思いましたが。USBポートがいつもと違うだけでした。

 

ネットワークにも接続して、いつものJPLAYStreamerとして音楽再生をしてみます。

 

以前と同じように綺麗に鳴っています。電源は300WですがJPLAYはCPU負荷が少ないので全然落ちる気配はありません。

 

異常な発熱もないようです。ただ、電源入れてる間は離れないようにしています。

 

案外あっけなくできてしまった今回の挑戦。本当はちゃんとした装置を買えば安心して実験できるわけですが、何分、誰もやろうとしていないのかググったくらいでは全く情報が出てきません。

 

普通人柱というのはお金かけて誰よりも先にレビューすることに意義があるわけですが、私の場合、一つ間違えば全てをパーにしてしまう実験です。

 

JPLAYでデュアルPCモード再生に感動しなければこの実験に行きつくことは無かったでしょう。私の経験が誰かの参考になれば幸いです。

 

しかし!
私のやり方は一つ間違えば危険なので良い子をはじめ、悪い子も真似しないようにしてください。真似して何かあっても自己責任でお願いします。

 

 

 

音質に変化は?

 

初めはそれほど大きな音で再生できなかったのであまりピンときませんでしたが、なんとなく奥行きが出てフォーカスがビシッとまとまりました。

 

意外と功を奏したかもしれません。
もしかしたら、コモンモードループが小さくなったせい?なんにしても電源ケーブルが1本減っただけでも気分がすっきり!

 

それにしてもJPLAYデュアルPCモード再生はPCとは思えない良い音出してくれますね~

JPLAYデュアルPC

デュアルPCモード用クロスケーブルも、もっと短いものに交換できるかも

 

 

今回のマザーボードと電源の構成
コントロールPC  Pegatron IPM41
オーディオPC   G41C-GS
電源        玄人志向KRPW-TX300W/90+
スイッチ      廃材自作
DAC             DS-DAC-10R

 

 

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