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2018-04-12

サンドブラストキャビネット自作&小型コンプレッサーの圧力でもできた

 

 

小型コンプレッサーでもサンドブラストはできるのか?

 

サンドブラストは砂を吹き付けて塗装の剥離や表面処理に使われる加工方法です。

 

本格的なものは大きなコンプレッサーやキャビネットを用いて行われるため、素人のDIYでは無理と思われているかもしれませんが、ミナトワークスのcp-8aのコンプレッサーと段ボール箱とビニール袋で自作したキャビネットでもできたので紹介します。

ミナトワークスのcp-8a

 

実はキャビネットを作る前はビニール袋で適当に作った囲いでやってみました(過去記事)が、粉塵の飛散が半端なくメディアの砂も飛んで無くなってしまうので回収できるようにキャビネットを作ろうと思い立ちました。
 
でも市販のは結構なお値段なので段ボールで自作することを思いついてしまいました!

 

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段ボールキャビネットの作り方

 

ググってみるとキャビネットを自作される方は他にもいらっしゃって、大きな透明の衣装ケースを使われる方が多かったです。

 

とは言え衣装ケースも安くても1500円以上はするし、メディアの砂回収も面倒になりそうと考えていたところホームセンターで引っ越し用段ボールが目にとまりました。
段ボールでは作業するために中を覗けないではないか?と思うでしょうが、うちになぜかガラス板があったのでこれを使えば段ボールキャビネットが作れそうなのでやってみることに。

サンドブラストキャビネット1

段ボールとガラスはこの様なサイズ関係なので天面の一部を残しカットします。

サンドブラストキャビネット2

 

印を付けて

 

サンドブラストキャビネット3

こんな感じに

 

サンドブラストキャビネット4

そして手を入れる穴を開けます。市販のものは粉塵が漏れないようゴム手袋みたいなものを取り付けてありますが、自分の腕で塞がるサイズにカットしました。
位置はもう少し上でもよかったかもしれない。

 

サンドブラストキャビネット5

サンドブラストキャビネット6

ビニール袋を段ボールの底に貼り付け、メディアの砂を受けるようにします。

 

サンドブラストキャビネット7

四角錐状にテープで留め、先端にペットボトルを取り付け。
天面にガラス板との隙間を埋めるために戸当たり用スポンジを取り付け。

 

サンドブラストキャビネット8

底のビニール袋の位置が下過ぎたのと長すぎてテーブルの上に置いて使用してます。
 
しかし、使用しているとビニールを止めているテープが剥がれて砂が出てしまうので、段ボールを切り貼りしてスムーズな四角錐を作った方がいいと思います。
 
市販のキャビネットにはキャビネット内の空気の圧力を抜くためのバルブが付いてますが、それほどメディアも出ているようではないのでエアーホースを通す穴で逃がしています。

 

追記

 最終的に段ボールで底部分を作りました
ホットボンドで切り口を繋げ、養生テープで隙間を埋めました

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サンドブラストガンは吸い上げ式重力式?

 
サンドブラストガンは主に吸い上げ式と重力式があります。
キャビネットでメディアを使いまわす場合は吸い上げ式が便利と思います。バイクのフレームなど広範囲に使う場合は重力式のほうが取り回ししやすいでしょう。
 
最近の安いサンドブラストガンでも十分使えます。ガンを自作する方もいるようですが買った方が安く済むと思います。
 
 
 
エアーコンプレッサーの選定

 
本来サンドブラストで使用するコンプレッサーは相当大きいものが推奨されるでしょう。
サンドブラストは砂をエアーの勢いで飛ばしてワークに吹き付けるのである程度力が必要です。
しかし、小型のエアーコンプレッサーでも一応はできました。
問題はエアータンクの容量です。今回購入したミナトワークスのcp-8aは8リッターしかなく、設定圧力を0.5MPaと抑え気味にしても1分持たずに吹き付けできなくなります。
cp-8aの定格圧力は0.69MPaです。
 
cp-8aのような小型のコンプレッサーは定格時間が15分程度と短いため連続して使用するには限界があります。また直ぐにタンクのエアー補充が始まるのですぐに五月蠅くなり連続使用には耐えられません。
 
大きなワークに使いたい方、沢山サンドブラスト加工をしたい方は25リッター以上のタンクを備えたコンプレッサーをお勧めします。出来れば2気筒あるほうが音も静かなようです。
 
 
 
メディア用砂の選定

 
メディアとなる素材は色々あります。
塗装や錆などの剥離用、マット調加工用、等々
錆落としには硬い砂で粗いのでいいと思います。今回私がやりたいのはアルミ板の表面処理です。
 
サンドブラストするとヘアライン仕上げのようなテカリが抑えられ、マット調になり落ち着いた雰囲気になります。そのためあまり粗すぎる砂だと凸凹が目立ち高級感が出ません。
色々検索して表面の仕上がり具合とメディアの粗さを検証すると、大体#100前後がちょうどよさそうと判断。
硬くて何度か再利用できるホワイトアルミナの#120でいくことにしました。っ本当は#100が良かったけど売ってなかった。

ホワイトアルミナの#120


 
代替品として珪砂5号~7号ぐらいでもよいらしいです。こちらは30kgで1000円もしないでホームセンターに売ってますので、大きいワークにはもってこいではないでしょうか。
 
 
更に綺麗に仕上げるために
一種類のメディアで仕上げてしまうのもいいかもしれませんが、クルミの砂やガラスビーズなどを仕上げに吹くと表面に艶が出て”梨地”といわれる表面になり、より高級感が出るようです。余裕が出たらやってみたいです。
 
 
 

実際の加工


 
いよいよサンドブラスト加工に入るのですが、加工したいワーク(PCケース)のほとんどは既に終わっていて、今回はアルミチャネルの表面を処理していきます。
 
アルミチャネルには表面がアルマイト処理されていてそのままサンドブラスト加工すると綺麗に仕上がりません。アルマイト自体をサンドブラスト加工で剥がせばいいのでは?と思うかもしれませんが、アルマイトは意外と硬いので一度やすりで落としてからでないと綺麗にできません。
 
加工してから調べたのですがアルマイト処理はパイプユニッシュなどの液体に浸けておくことで落とすことが可能みたいです。
 

 
サンドブラスト加工したPCケースのビフォーアフター

Dsc_0109_2

 

Dsc_01192

 

研磨が甘いためか少しムラになってしまいました。ある程度番手の細かいペーパーで磨いてやれば綺麗に出来るはずです。
 
 
 
まとめ
 
サンドブラスト加工はネットの情報だけで初めてやってみましたが、思ってたよりもうまくいきました。エアーコンプレッサーはサンドブラスト以外にも塗装や自転車の空気入れ、掃除にも使えるので1台あるだけでも重宝します。
 
サンドブラスト加工に必要なエアーの圧力は0.4MPaでもギリギリなんとかできると思いますが、余裕があるコンプレッサーのほうが後々楽でしょう。
 
ミナトワークスのcp-8aを選んだ理由は能力や容量のわりに値段が安かったのが決め手でした。そのためか結構人気のようで買おうと思ってから何度か売り切れになったことがあるので、在庫のあるうちに確保しておいた方がいいと思います!!
 
懸念される騒音レベルは掃除機より少し五月蠅いかなと感じる程度です。

 

 
cp-8aであればある程度のDIY塗装であれば間に合うでしょう。
でも模型用の塗装には少々大きいと思います。しかし、業務用には向かないこの辺のバランスを見極めて自分に合ったコンプレッサーを選ぶのは難しいと思いますが、私の経験が皆さんの参考になれば幸いです。

 

実際にサンドブラストしてみた

 
 
 
 
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